駐車場経営は儲かるのか？

駐車場経営の仕組み

土地を駐車場として提供し、収益を得る方法です。土地を活用する方法の中でも、準備資金が比較的少なく済む営業方法です。営業方法は大まかに分けて、月単位の契約で貸し出す形「月極駐車場」、時間単位で貸し出す「コインパーキング」の2種類があります。

開業には土地を駐車場として改装するほか、コンサルタント会社と契約して経営サポートを付けるのが一般的です。全て自営で行う場合、企画立案から設備の用意まで自分で行う必要があり、収益は大きくなりますが相応の知識が必要になります。

なお、営業費用には税金が含まれ、固定資産税・都市計画税の課税対象となる他、自営の場合は消費税が課せられます。大きなリターンこそ見込めませんがリスクも少なく、成功すれば安定した収益源となります。

実家の駐車場経営で失敗しないためのコツ

駐車場経営を成功させるには、その地域での需要を最優先に考えましょう。駐車所を開いても車が来ないのであれば、経営は成り立ちません。先に周辺の市場調査から始めて、新しい周辺に駐車場がないか、県内の価格相場はどのくらいか等を把握しましょう。

経営すると決めたら、相場を参考に利用料金を設定しましょう。この料金設定が経営成功の肝となる点で、「最大料金設定」の金額が集客に大きく関わってきます。最大料金設定とは、24時間で何円になるか、夜間料金は何円かといった最大料金の設定です。他の近傍エリアに新たな駐車場が設置された場合、差別化を図る上で一番のポイントとなるので、経営中料金体系の見直しは怠らないようにしましょう。

宮城の駐車場件数

• 仙台市青葉区：329件
• 石巻市：16件
• 塩竈市：8件
• 多賀城市：8件
• 宮城郡七ヶ浜：8件
• 白石市：5件
• 名取市：8件
• 角田市：4件
• 岩沼市：9件
• 大崎市：7件
• 柴田郡大河原町：24件
• 亘理郡亘理町：1件
• 宮城郡松島町：4件
• 黒川郡大和町：6件

※参照：駐マップ宮城版（2019年12月時点）

宮城県の首都である仙台市は、人口も集中していることから駐車場の件数が最も多いです。ただし、利用者という点では柴田郡・石巻市辺りが多い傾向にあり、特に石巻市は宮城県の観光スポットが多く集中している地域であり、他県からの来訪客も多いです。

しかし、内陸部の市町村は人口が少なく、来訪客もいないためか駐車場の需要は殆どありません。今後も県内の人口減少・集中が進めば、この二極化現象が更に進むでしょう。

売却も視野に入れて査定に出すこと

駐車場経営は、営業側にとっても需要があるため競争が激しく、入念に準備をしても経営が成功するとは限りません。また、不動産の需要はシーズンによる移り変わりが激しく、それは駐車場経営にも言えることです。経営準備だけを進めるのではなく、売却なども視野に入れて予め査定しておくと、臨機応変に対応ができます。